萩　焼　の　特　徴

ほんのりと紅い土に降り積んだ淡雪のような釉。萩焼は自分で訪れてみて、自分で使ってみることによって、本当の味のある良さが理解できる。

「萩の七化け」という言葉がある。使っているうちに釉肌、色合いが変化していく萩焼の魅力を指している。これには使っている土が大きな役割をしている。同じ釉薬のものでも、使い方次第で全く別の釉景色に変わっていく。
萩焼に用いられる土は防府市の大道で採掘される土でこの土がざんぐりとした味わいを生みむ、その上にかけられた釉薬が生き物のように柔らかく繊細な陶肌をもたらす。
釉薬は長石に土灰あるいは藁灰を混ぜたもので透明か少し白濁したものが基本である。萩焼には土と釉薬の焼成時の収縮率によってヒビが出来る。これは『貫入』と呼ばれている。